前の記事へ

次の記事へ

「空気の流れをデザイン」エクステリアデザイン 小室秀夫(2)

2007.1.22

※この記事はエクステリアデザイン 小室秀夫(1)の続きです。ぜひ続けてお読みください。


エクステリアデザインは、見た目だけではなく、そのクルマの空力性能についても関わってくる。

「スカイラインというクルマの性格上、早い時期から目標を定めて、1案に決まる前から風洞(実験)に入れていました」

新型スカイライン(V36)
ここにもこだわりが




「通常は風洞にクレイモデルを預けて、風洞実験からフィードバックが来るんです。たいてい粘土を盛られて四角くなって帰ってきます(笑)」



ただし、今回の新型スカイラインでは、違った。
小室は、クレイモデラーとともに、風洞まで足を運んだのだ。
80度以上にならないと加工できない工業用の特殊粘土を、その場で加工できるように、加熱用のオーブンまで用意をしてもらって。





「クレイモデラーさんと一緒に風洞まで行って、その場で(粘土を)削ったり盛ったりしました。やっぱり実際見てみないとわからないんですよ、立体は。
これだったらいけるというカタチをまずつくってから測ってもらうということを、相当やりました」




「空力の話でいうと、リヤのリップも、空力上の理由でああいうカタチにしています。ただし、ここも苦労した点で、あのカタチはパネル(一枚板)でつくろうとしてもできないんです。しかもバックビューモニターのカメラを入れる等の設計要件を詰めていくと、最初倍ぐらいの太さになっていました。

でも、どうしてもあのカタチにしたい。あの大きさの中で収まるように、それこそ果てしなく検討会を重ねました。

そこでデザイナーが折れちゃうと、そのままの形になっちゃう。だから、そこも妥協しないで、思ったままのカタチにしました」

新型スカイライン(V36)


小室がこだわったリヤのリップは
・空力性能向上
・デザインアクセント
・リリーススイッチとリヤビューカメラが入るスペース
とひとつで3つの機能を持ったパーツになった。





新型スカイラインのcd値は0.29。
また、フロントゼロリフトを達成。
優れた高速安定性を実現している。

つづく


「スーツを着たアスリート」小室秀夫(1)
■「空気の流れをデザイン」小室秀夫(2)
「やれることはすべてやった」小室秀夫(3)


トラックバックURL

http://blog.nissan.co.jp/cgi-bin/skyline/mt-tb.cgi/48

このページへのトラックバック一覧

魔笛さん(1)~慣らし運転について

(逸脱草(ずれずれぐさ)):2007年01月22日 23:53

V36スカイラインの気になるところ

(GT-Rとライフを愛するユタのページ):2007年01月24日 16:10

V36トランクのシルバーリップはこう解決する

(GT-Rとライフを愛するユタのページ):2007年01月25日 16:51


次の記事へ

前の記事へ