2007.1.11
渡邊健太郎は、2004年の4月にV36スカイラインの商品企画担当になった。デザインがほぼ決まり、そこから様々な要件を整理し各部の仕様を固めていくという段階である。
現在、350GT Type SP、350GT Type Sにはパドルシフトが設定されている。
スカイラインのパドルシフト
しかし、渡邊がプロジェクト合流当時、パドルシフトの素材に予定されていたのは、プラスチック。
そのプラスチック製のパドルシフトを見て、渡邊は思った。
「このままでいいのか!?」
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日産自動車の岡本です。
今回登場する渡邊健太郎は、スッとふところに入ってくるような人懐こい性格で、私たちスカイライン・プロジェクトのムードメーカー的存在。私も、その明るいキャラクターに随分と助けられました。
今回は、渡邊が関わったエピソードをご紹介します。
話は冒頭のパドルシフトに戻ります。
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設計案は金属製だったのだが、コストを考慮し、(当時は)プラスチック製になることになっていた。
「機能が変わらないんだから、コストが20分の1のプラスチックで充分ではないか」というのが理由である。
機能的には、パドルシフトの素材が何であろうと、変わりはない。
だが・・・
「300万円もするセダンの、しかもスカイラインのパドルシフトが、プラスチックでいいのだろうか?」
パドルシフトの材質は、操作時の感触にも影響がでる。お客様が運転する楽しさを感じる重要なパーツだ。渡邊は動いた。
設計に働きかけ、国内外の様々なクルマのパドルシフトのサンプルを集めてもらった。そして、マグネシウム製のパドルシフト、プラスチック製のパドルシフト、他社のサンプルを持って、収益・コストを管理するプログラムダイレクターオフィスを説得して回ったのだ。
ただし、そこは人当たりのいい渡邊らしい、説得の仕方だった。
「これちょっと見てくださいよ。カッコ良くないですか?」
「ほら、触ってみてくださいよ。ね?全然違うでしょう?」
「お客さん、こっち(マグネシウム)の方が絶対喜びますよー」
「運転して楽しいクルマだからこそ、スカイラインだからこそ、ここはマグネシウムの方がいいですよ」
質感がまったく違うふたつのパドルシフト
(上がマグネシウム、下がプラスチック)
渡邊は、彼らしく明るく、しかし粘り強く説得して回った。幾日も、幾日も。それは、生産する仕様が固まる直前まで続いた。
現在スカイラインのパドルシフトには、マグネシウムが使われている。
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マグネシウム製のパドルシフトは、お客様、ジャーナリストの方々から、とても高い評価をいただいています。
スカイラインは、Dモード、DSモード時でもパドルシフトを操作することで、直接マニュアル操作をすることが可能です。また、パドルシフトの指が触れる部分には本革が巻かれています。ぜひお近くの日産のお店でパドルシフトに触れて、操作してみてください。
【関連情報】
・「皆が同じ方向を向くということ」 商品企画 國見真志(1)
・「日本発、世界」 商品企画 國見真志(2)
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