2009.11. 4
こんにちは。
日産自動車の小坂です。
世界初を含む3つの新機能を加え、さらに進化してスカイライン クロスオーバーに搭載(370GT Type P / 370GT FOUR Type Pに標準装備)したアラウンドビューモニター。
以前、動画を交えて機能をご紹介しましたが、今回は開発に携わった電子技術開発本部IT&ITS開発部の菅原大輔と角省吾に話を聞きました。
今回から2回にわたりインタビューをお届けします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
菅原「正直、本当にこんなものができるのかと開発当初は思いました」
日産自動車で、2004年からアラウンドビューモニターの開発に加わり、主にカメラ関連を担当してきた菅原。アラウンドビューモニターの開発に携わった当時の心境についてこう語る。
菅原「アラウンドビューモニターのトップビュー画面で、クルマを俯瞰で見ると、路面はきれいに見えるので駐車はしやすいんです。でも、カメラで撮影している画像をトップビュー画面で表示する際に画像処理を施していて、クルマや人、障害物などの立体物をあえて歪ませて見せているので、どうすれば歪んだ画像を使い勝手の良いものにできるかということで苦労しましたね。その当時は、期待よりもむしろアラウンドビューモニターがユーザーに受け入れてもらえるのかどうかという不安の方が大きかったと思います」
アラウンドビューモニターの開発段階で、「不安」が「確信」に変わったポイントは?
菅原「ユーザークリニックといって、開発段階から50人ほどのお客さまに試乗していただき、お客さまの評価を開発にフィードバックしてきました。アラウンドビューモニターは、目新しさがあるのでユーザー評価は高かったのですが、パッと見ただけの評価だけではなく、実際にじっくり使ってもらったときの評価をさらに良くするための工夫が必要でした。画質も最初は良くなくて、画面がぼやけたり、ギザギザしたり、歪んだりと、なかなか解決できないこれらの課題を社内では『アラウンドビューモニターの7不思議』と呼んで、解決策を探っていったんです。7つ以上ありましたけど(笑)。さまざまな試行錯誤を繰り返して、画面遷移や実際の使い勝手を工夫し、130万画素のカメラを使用して画質を向上することで、最終試作段階には、 “これはいける”と確信に変わりました」
初めて携わった開発がアラウンドビューモニターという角。角にも当時の印象について同じく聞いてみた。
角「実は私、ペーパードライバーなんです」
2008年4月に日産自動車に入社し、同年11月から開発に加わった。
角「クルマを走らせるのは楽しいのですが、駐車が苦手なこともペーパードライバーである理由の一つでした。私のようなドライバーも多くいらっしゃると思います。クルマに不慣れな方が不自由を感じることなく駐車できるようにと、アラウンドビューモニターの開発に取り組むことができました」
アラウンドビューモニターの新機能における開発で、苦労したポイントは?
角「駐車ガイド機能ですね。駐車が苦手な方でも簡単に使ってもらうために、お客さまの様々な運転方法を想定して、駐車ガイドの仕様を決めることが大変でした。開発段階から多くのパネラーのお客さまに実際に乗っていただく機会があったのですが、パネラーによっては、『ハンドルをそのままで動かしてください』とガイドしても、皆がみんなそうするのではなくて、想定した範囲を超えて、切り増しをしてしまったり、クルマを進めてしまったりと、私たちの予期せぬ操作があって。お客さまに駐車操作を委ねている以上、とにかくあらゆる可能性を考えなければなりませんでした。その度に開発の要求仕様を変更し、初心者の方でも使っていただけるような仕様にしました」
(つづく)
http://blog.nissan.co.jp/cgi-bin/skyline/mt-tb.cgi/524