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23/06/03 09:34

クルマが台風や水害などで浸水・冠水してしまった場合の対処方法

台風の影響で、冠水しているところもあると聞いております。
万一、クルマが台風や水害などで浸水・冠水してしまった場合、対処方法は以下の通りとなります。

対処方法
 浸水・冠水被害に遭われた場合は、クルマの電気系統のショートによる火災事故や感電事故防止のため、
 すみやかに販売店で点検を受けてください。
 とくに、電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HEV)、e-POWER車は高電圧システムを搭載していますので、
 クルマに触らずに、直ちに販売店にご連絡をお願いいたします

 また、上記以外のクルマにつきまして販売店で点検を受けていただくまでにお時間がかかる場合は、次の
 火災防止措置を行ってください。

火災防止措置
 1.エンジンをかけずにボンネットを開けます。
   ※水が引いても、絶対にエンジンをかけないでください。
 2.火災防止のためバッテリーの−(マイナス)ターミナル(黒い樹脂カバーが付いている、
   もしくは剥き出し)を外します。
   ※車種によって配置が異なる場合があります。詳しくは取扱説明書の「サービスデータ」をご覧ください。
 3.外したマイナスターミナルをガムテープやビニールテープで覆うなど、絶縁処理をします。
 4.バッテリーの+(プラス)ターミナル(赤い樹脂カバーが付いている)を外します。
 5.外したプラスターミナルをガムテープやビニールテープで覆うなど、絶縁処理をします。マイナスターミナルの位置

注意事項
 ・台風やゲリラ豪雨などで道路が冠水しているときは、クルマでの移動は避け、運転を控えてください。
 ・運転中や駐車中に浸水・冠水の恐れがある場合は、高台に移動して駐車し、クルマが浸水・冠水
  しないようにしてください。
 ・すでに道路が冠水している場合は、低いギヤで速度を抑えて移動してください。
 ・速度が上がるほどエンジンルームに水が入る可能性がたかくなります。
 ・クルマのフロア面を超えて浸水・冠水した場合は、エンジンの吸気系に水が入っている可能性があり、
  その状態でエンジンをかけると、最悪の場合エンジンが壊れてしまう恐れがあります。
 ・クルマはキースイッチが切ってあってもバッテリーが繋がっているため、常に電流が流れる状態にあるので、
  火災が発生する可能性があります。
 ・海水には電気を通す性質があるため、海水が引いた後でも電気系統の腐食が進み、電気配線がショート
  することにより自然発火を起こし、車両火災につながる恐れがあります。

Q&A
 Q1. バッテリーは、−(マイナス)ターミナルから外さないといけないのですか、+(プラス)ターミナルを
   先に外した場合どうなりますか
 A1. 必ず―(マイナス)ターミナルから外してください。
   万が一、+(プラス)ターミナルを先に外してしまった場合は、バッテリーが爆発し、硫酸が飛び散る
   恐れがあります。
 
 Q2. 端子を外すために必要な工具はありますか、また、工具がない場合は手で外せますか
 A2. 10mmのスパナを用意してください。工具はおクルマに搭載されている場合もあります。
   工具が無いと外すのは難しいと思われますので、工具を用意してください。
 
 Q3. 絶縁をするためのガムテープやビニールテープがありません
 A3. 絶縁ができるものであれば何でも構いません。
   ただし、絶対に濡れていないものを使用してください。
   ※ビニール袋、布、ダンボール、ゴム類、ゴム手袋などでしっかりと端子を覆ってください。
 
 Q4. 絶縁処理をしたクルマを移動させたいが、ニュートラルに入れて手で押してもいいですか
 A4. クルマの移動については、販売店やJAFにご相談をお願いいたします。
 
 Q5. 海水は真水よりも危険ですか
 A5. 海水は真水よりも電気を通す性質が強いです。
   そのため、電気系統の腐食で電気配線がショートすると自然発火を起こし、車両火災を
   引き起こす恐れがありますので十分に注意してください。

 出典:日産自動車ホームページ
 
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