いつもご愛顧ありがとうございます。
いま、あなたはご自身のお車に
どんなタイヤ・ホイールを履いていますか?
今回は、タイヤに関して書きます。
車検に合格する範囲内でカスタムを楽しむうえで
タイヤとホイールに関しては注意点が幾つかあります。
乗用車の場合は、
タイヤの外径を大きく変えない。
車体から、はみ出さない。
貨物車の場合は、さらに
耐荷重をクリアしたタイヤを選ぶ
などです。
その他、細かな条件も有りますが大前提は上記3点となります。
キャラバンを例にして記載をすると、タイヤにはいろいろな表記があります。
純正では195/80R15 107/105N LTというタイヤを履いています。
(6月以降の出荷車両では195/80R15 107/105Q LTを履いています)
これは195(タイヤの幅mm単位)
80(扁平率 タイヤ幅に対するタイヤの厚みの割合)
R15(ラジアル構造で15インチホイールに組み込めるタイヤ)
107/105(ロードインデックス タイヤの耐荷重指数)
N(Q)(速度レンジ)
LT(北米タイヤ規格でLightTruck小型トラック用の意味)
という情報を表しています。
195/80R15は外寸693mmです。
タイヤの外径を大きく変えなければ、
ホイールのインチサイズは大きくしても変わりません。
通常16インチなら215/65R16 686mm
17インチなら215/60R17 690mmを選択します。
これらサイズ以外も選択可能ですが、
外径を大きくすれば、タイヤが一周した際に進む距離が長くなる(速度も速くなる)
小さくすれば、タイヤが一周した際に進む距離が短くなる(速度は遅くなる)ので、
走行距離がズレる。メーターの時速もズレます。
車検基準での誤差範囲内は時速40km走行時に
上限42.55km下限30.9kmです。(平成19年以降の車両)
また、幅も太くなれば外にはみ出します。
ハンドルを切ると内側にあたります。
このように注意点は増えます。
ロードインデックスの107/105の意味は
タイヤ1本あたりのロードインデックスの目安です。
前の数字107はシングルタイヤ用に用いた場合の数字で975kg対応
後ろの数字105はダブルタイヤの車両に搭載した際の数字で925kg対応
それぞれのタイヤの最大負荷能力です。
キャラバンのグランドプレミアムGXの場合、
車検証の前前軸重1070kg+前席乗車人数2人(60kg目安)120kgを
2本のタイヤで支えるので÷2=595kgと推定すると
フロントタイヤタイヤは90以上のロードインデックスが必要となります。
同様に後後軸重750kg+乗車人数3人180kg+最大積載量1000kg÷2=965kgですので
リアタイヤは107以上のロードインデックスが必要となります。
前後で同じタイヤが望ましい(ローテーション等の観点から)ので
107以上のタイヤを選ぶ必要があります。
もっと詳しく知りたい方は是非、
ネットで「ロードインデックス」と検索してみてください。
(長くなるので・・・
※上記はあくまで計算目安です。計算上はokでも検査員の判断が優先されます。
詳しくは店舗スタッフまでお問い合わせください
LT表記やC表記(Commercial Vehicle商用車用の意味で同じ意味合いです。)も
貨物車両では必要となります。
タイヤの種類においても注意は必要で、
ATタイヤ(AllTerrainオールテレーン オールラウンダー向け)
HTタイヤ(HighwayTerrainハイウェイテレーン 舗装路向け)
MTタイヤ(MudTerrainマッドテレーン 悪路向け)
RTタイヤ(RuggedTerrainラギッドテレーンMT仕様のソルダー部とAT仕様のセンター部のミックス)
など様々な種類があります。
ATタイヤやHTタイヤは静かで燃費も良いです。
MTタイヤやRTタイヤは、走破性が高く悪路でも安心ですが、
舗装路では、うるさくなったり燃費も悪くなります。
MTタイヤなどは横方向にもゴツゴツしているのではみ出しには注意が必要です。
ホワイトレター(タイヤの文字を白くペイントしたタイヤ)も
オシャレですが文字の部分が分厚くなります。
はみ出し対策には、
オーバーフェンダーなどを用いることで
車検適応にも出来ます。
(限界はありますw)
この様に、車検に合格する条件は沢山ありますが、
個性を表せるパーツでもあるのがタイヤ・ホイールです。
一緒に貴方の個性を出せる組み合わせを探してみませんか?
キャラバンに限らず、乗用車でもお気軽にご相談くださいね。
日産神奈川販売株式会社
瀬谷二ツ橋店
定休日 火曜日・水曜日
営業時間10:00〜18:00
045-362-5155
X(旧twitter)
Youtube
最後に・・・
質問が多いので記載します。
BF Goodrichなどのタイヤも
バンで履くなら、
MUD-TERRAIN T/A KM3 LT 205/80R16 111/108Q RBL 外径740mm
ALL-TERRAIN T/A K02 LT 225/65R17 107/103S RBL 外径724mm
などが履けるとも言われています。
耐荷重はどちらもバッチリ。 LT表記も有りますが、
外径740mmは速度誤差42.24km 724mmは速度誤差41.7kmと基準の限界に近く判断が難しくなると共に、
外径が大きいゆえに純正状態で履くとハンドルを切ると内側で干渉します。タイヤ幅225も同様に干渉します。
こうなると、タイヤ設置位置自体を外にオフセットする、もしくは内側の干渉する位置を切断する。
もしくは車高を上げるなどの履くためのカスタムが必要になってきます。
もちろん、はみ出しへの対応も必要になるので大きなフェンダーを付けて車幅を構造変更登録をする。
車高が高くなれば、高さを構造変更登録をする必要が出てきます。
どちらも1ナンバー登録になるので、高速道など高額になります。
施工費も高くつくので、実際のところ、
あきらめる人が増えます。
雑誌で(イベントで)履いてる車見たんだけど。という声も聞きますが
乗車定員などを変更して乗用ナンバーにしたり、
様々な条件を変えて車検を認めてもらえるように施工をしていたり、
作成されている車両ごとに車検をクリアする方法で作成された車が多いです。
凄い車は、だいたい値段も凄いです。
(イベントや雑誌の車両は、一部 車検NGの車両もあるのも事実だと思います。
当社はもちろん車検NG車両の作成や関与は出来ませんので、ご了承ください。)
何かあれば、まずは、気軽にご質問ください。