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2023/05/05 16:43
#あの時のありがとうをもう一度・・・
こんにちは。
三ツ境店のSORAです。
読み物シリーズ第3回です。
#あの時のありがとうをもう一度・・・
夕暮れに寂しさを感じるのは久しぶりだった。
隣にいる君は何を考えているだろうか?ふと、目線を向けようとして、私はやっぱり反対に顔を背けた。
時間の経過と、出来事が思い出に変わる速度は比例しないものだ。
何故なら、「それは昨日のことのようだった」なんて表現が、使い古されるくらいなのだから。
「別に永遠にさよならってわけじゃないのよ?そんな顔しないで」
そう言った彼女も、顔を背けていた。
思い出の中では笑っていた。
場所は同じ。時間はもう少し早かったか。思い出が記憶に変わると、大概の記憶は美化される気がするが、だとしても幸せな気持ちだったということだけは事実だと思う。
「永遠にさようならって、何かのバラードに出る歌詞みたいなことを言うね」
皮肉を言ったつもりはなかった。
ただ、永遠に類する意味でなきゃ、そんなこと言わないだろうに。そうは思っていた。
「優しい言葉が欲しそうだったから言ってみただけ。確かに言葉選びを間違えたかもしれないわね」
彼女は小さく「ごめんなさい」と言った。
「今まで助けてくれてありがとう。本当は、さようなら、よね?」
本当の言葉はさようなら。
彼女は列車に乗り、私の前から消えた。
最後に見送った背中には寂しさがあったように思う。
同じことを考えていたんじゃないか。
素直になれればそれでよかった。ただ、それだけだった。
私だって本当の言葉は「今までありがとう」だったのだから。
さあ、そろそろ春も終わりだ
季節に攫われた風に吹かれて、思い出が記憶の中に溶け、記憶が思い出を刻み込んでいった。
次の季節に見る景色は一体どんな記憶を連れてくるだろうか。
私は、ホームの外に待たせていたオーラに乗り込み、ハンドルを握った。
さてさて、読み物がたり。
高速道路の渋滞の後席、通勤電車などで読んでみてくださいませ。
三ツ境店は早くも営業しております!
三ツ境店のSORAです。
読み物シリーズ第3回です。
#あの時のありがとうをもう一度・・・
夕暮れに寂しさを感じるのは久しぶりだった。
隣にいる君は何を考えているだろうか?ふと、目線を向けようとして、私はやっぱり反対に顔を背けた。
時間の経過と、出来事が思い出に変わる速度は比例しないものだ。
何故なら、「それは昨日のことのようだった」なんて表現が、使い古されるくらいなのだから。
「別に永遠にさよならってわけじゃないのよ?そんな顔しないで」
そう言った彼女も、顔を背けていた。
思い出の中では笑っていた。
場所は同じ。時間はもう少し早かったか。思い出が記憶に変わると、大概の記憶は美化される気がするが、だとしても幸せな気持ちだったということだけは事実だと思う。
「永遠にさようならって、何かのバラードに出る歌詞みたいなことを言うね」
皮肉を言ったつもりはなかった。
ただ、永遠に類する意味でなきゃ、そんなこと言わないだろうに。そうは思っていた。
「優しい言葉が欲しそうだったから言ってみただけ。確かに言葉選びを間違えたかもしれないわね」
彼女は小さく「ごめんなさい」と言った。
「今まで助けてくれてありがとう。本当は、さようなら、よね?」
本当の言葉はさようなら。
彼女は列車に乗り、私の前から消えた。
最後に見送った背中には寂しさがあったように思う。
同じことを考えていたんじゃないか。
素直になれればそれでよかった。ただ、それだけだった。
私だって本当の言葉は「今までありがとう」だったのだから。
さあ、そろそろ春も終わりだ
季節に攫われた風に吹かれて、思い出が記憶の中に溶け、記憶が思い出を刻み込んでいった。
次の季節に見る景色は一体どんな記憶を連れてくるだろうか。
私は、ホームの外に待たせていたオーラに乗り込み、ハンドルを握った。
さてさて、読み物がたり。
高速道路の渋滞の後席、通勤電車などで読んでみてくださいませ。
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