きゃあ〜
って、お化けの絵がいっぱいあるのぉ〜？？？おどろおどろしい幽霊の世界かと思っていたのですが・・・
場所は「上野の森美術館」
「絵を鑑賞する！！」「絵の見方がわからない！！」
そんな事を思いながら出掛けたのですが・・・・
まずは、入り口の行列にびっくり
１０月７日から開幕した初日からいきなりの大行列で１４日より開館時刻が延長されました。
とは言え、この様な状況を知らないので、のんびり出掛けて１０時近くに到着！！もちろんこの列最後尾に並んで後悔しきり
やっとのこと入館です！！この展覧会は、絵の解釈や絵の背景や絵の持っている怖さを知り見る人の想像力で歴史を紐解く事ができるのです。
その手助けをしてくれるのが、音声ガイド！！
今回音声を担当しているのが、女優の吉田 羊さんです。
羊さん独特の落ち着いた声が怖さを引き立ててくれています。（音声ガイドは借りる事をｵｽｽﾒします）
もちろん絵の横には解説のパネルがあります。
が、パネルの言葉を深くナビゲートしてくれてその絵の世界に入り込めます。
この２枚の絵 「ビール街とジン横丁」
昔、ビールが高級品で上流階級の人しか飲めない時代の様子（左絵）
ジンは安価でありアルコール度数も高いのですぐに酔えるということで下層庶民の間で流行ました。（右絵）安酒によりアルコール中毒になってしまったり子供にミルクの変わりにジンを飲ませたり・・・とんでもない状況が描かれています。でも、これが現実だったという事に恐怖を覚えました。
「フォルモススの審判」
現教皇が前教皇を裁判している場面ですが、被告人の前教皇は物言わぬ骸！（お前はすでに死んでいる）
お墓を掘り起こして被告人席に座らせてまで裁かなければいけない罪っていったい・・・・底知れぬ悪意を感じます。
「クレオパトラの死」の絵！！
みなさんも見た事があると思います。綺麗なまま死にたいと、毒蛇に噛ませた。。。。これって真実？？
違うんです！ この絵によって間違った情報が広まってしまう・・・まさに現在のフェイクニュースです。
そして今回、最大のみどころは。。。。。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーの至宝
日本初公開！！
《 レディ・ジェーン・グレイの処刑》
描かれている少女は、イギリス女王に即位してわずか９日後に一転して処刑されてしまった悲劇の女性「ジェーン・グレイ」
女性と書きましたが、わずか１６歳の少女です。
目隠しをされ処刑台を手探りで探し。。。
台の上に首を乗せるよう導く祭司が・・・
その横には大きな鎌を持った処刑人が。。。
おびただしく流れる血を吸う為の藁が・・・
後ろにはこの悪夢に嘆き悲しむ使用人が。。。
そんな悲劇の最中ひときわ目に焼き付くのは、この美しい清楚な少女。
その左手薬指には真新しい結婚指輪が
これから自分の身に起こる事を全て受け入れて死地に赴く気丈な姿は凍りつくほどの衝撃でした。
これは本当にあったお話です。会場には約８０点あまりの絵が展示されていて会場最後の方に、ひときわ大きな絵が飾られています。
それがこの絵です。
監修者の方もこの作品を借りる事が出来なければ展覧会はやめようと覚悟していたそうです。
この絵の前で時間を忘れて佇んでいる人達。
みんなの目がこの美しい少女に釘付けになっていました。
ぜひこの機会に出掛けてみてはいかがですか？
絵を見る事で、歴史を知る事ができました。
もっといろんなことが知りたくなりました。
どうして。。。
その闇を知ったとき、名画は違う顔を見せる。
＊今回投稿した絵画はネットから使わせていただきました。
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