相模原南橋本店のSORAです！
本日はショートストーリー第４弾！
新型キックスオーテックを題材にしました！
＃ベシャメルソースが冷めないうちに
妹に会うのはいつぶりかしら？
私は夜の公園で待ち合わせだなんて、昭和の恋人たちじゃあるまいし。なんて思いながら、妹が来るのを待っていた。
どうせ、私が車を買ったから、雨が降ったから迎えに来てとか、そんなことなんだろうけど。
そういえば、待ち合わせの電話がかかってきた時、何か企んでいるような声だったけど、お小遣いでもせびられるのかしら？
まあ、あっちは学生で、私は働いているわけだし、いいお姉さんを演じてみるのも悪くはないか。
他所の姉妹事情は知らないけど、少しはかわいがってみようかな。
しかし遅いな。待っている間の暖房なりテレビなりに使うガソリンだってタダじゃないのよ。
私は二十分ほど夜の公園の駐車場に一人で待たされ、そろそろイライラしてきた。
あの子、本当に来るのかしら？
電話してみようかと携帯を手に取った時、窓の向こうに手を振りながら走ってくる妹が見えた。
「遅い！」
「ごめん！」
定型句のようなやり取りで、妹は車の後ろのドアを開けながら、それなりに大きなバックを抱えて乗り込んできた。
「何それ？ずいぶん大きなバックね？」
私が訊くと、妹は少し言いにくそうに言葉を詰まらせた。
「別に爆弾とかってわけじゃないんでしょ？なんてね」
「・・・まあ、爆弾より爆弾かも・・・」
「えっ・・・」
私は初めて妹の表情が暗いことに気付いた。
この車がハイブリットでよかったと思った。
アイドリングのエンジン音だって、なんとなく耳障りな時がある。その点、この車はほとんどの時にエンジンが止まっている。
「簡単に言うと・・・」
妹は口を開いたが、その口調に元気はなかった。
「簡単に言うと、フラれたの。このバックは、デートに持っていくはずだったお弁当とか、色々が詰まってるの。爆弾でしょ」
妹は開き直ったように一気に言った。
「そっか」
私はルームミラーをデジタル表示に切り替えた。
「泣きなさいよ。ミラーには映ってないから。私にも顔は見えてないわ」
静かに泣く声が落ち着くまで、私は窓の外に目を逃がしていた。
「ごめん。もう大丈夫」
「ほんとに？私しかいないんだし、帰る前にもう少し失恋に浸ってもいいのよ。別に言い触らす趣味はないもの」
「いいよ。ありがとう」
妹の声が少し吹っ切れたようになったので、私はいいお姉さんを演じることにした。
「じゃあ、今日は高いフランス料理を奢ってあげようかな。失恋記念に、私一人だと入りにくい高級店に付き合ってよ」
「うん。ありがとう」
妹の声が明るくなった。
現金なヤツめ。ま、誘ったのは私だけどね。
私は夜の中にキックスを走り出させた。
さてさて、第４弾
今回はキックスオーテックの4WDが題材なわけですが、
その理由は明快です。
「みなはし」にキックスオーテック4WDの試乗車がやってきたからです！
SORAもしっかり試乗しました。
前輪と後輪を別なモーターで自動制御してくれるので、イメージはアテーサのようだな。と、SORAは思いました。
タイヤが滑ればもちろんのこと、そもそも滑らないように制御してくれるので、安心感抜群でした！
みなさま、みなはし4WD号にぜひぜひ乗ってみてくださいまし！
お待ちしております！
