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10/02/28 17:24

ついに完結!?アオリイカリベンジFINAL!

ついにこのアオリイカ釣りも今シーズン最後の時期を迎えました。 こんにちは! 毎度の高松店・店長の松浦です。 今回も徳島県・美波町 第八源洋丸さんのところへ、今シーズン最後?の アオリイカ釣りに行ってきました。 メンバーは【私・善通寺店の工場長、吉田・同じく営業の請川・お客様2人】です。 今回は、前回のイカリベンジの経験から数が厳しいのはわかっているので、 とにかくアオリイカの2kgオーバーを狙ってきました。本当は毎回量りで計れば いいのですが、固体によって含んでいる水分の量が違いますので、私たちは 胴長30cmなら1kg、35cmなら1,5kg、40cmなら2kgという 目安を作っています。なので今回は胴長40cm以上が目標です! 今シーズンも第八源洋丸さんの船長には大変お世話になったので、 今回は【さぬきうどん】の賄賂を渡してからの出航です(笑) 前回と同様に200匹の活アジを仕込んで、港前のヒラメポイントから開始です。 一流し目、今回初参加の善通寺店の営業・請川君にアジの付け方を教えてあげて 仕掛けを投入させ、せっせと自分の仕掛けを準備していました。 するとさっそく請川君が 「重い!重いぃ!」 と言いながら竿を曲げています。 私は地球だろう(根がかりのことを地球を釣ると言います)と思って気にせず自分の 準備をしていると、船長からマイクで 「まっちゃん、ヒラメや。玉網準備ー。」 とアナウンスがあり、慌てて玉網を構えました。 船長は操舵室から竿の動きを見るだけで何がHITしたのかが分かります。職人芸ですね。 そうして待ち構えていると、水面近くまでゆらゆらと上がってくるヒラメが見えました。 すくいに行くと、反転してそのままどんどん反対方向へ泳いでいきます。 合わせを入れていなかったため、すぐに針が外れて、お帰りになってしまいました。 請川:「・・・僕、かなりひんしゅくモノですか?」 私 :「そうやなぁ〜、まさか一投目で来るとは思わんかたけん、     合わせのことまで教えてなかったわ〜。」 請川:「どれくらい、いかんことなんですか?」 私 :「そうやなぁ〜、5千円札を海に落としたくらいちゃう?」 請川:「え!?マジっすか!ハァ〜」 ・・・相当落ち込んでいました(笑) すると今度はお客様の竿が満月になっています! この引き、アオリイカならかなりのサイズが予想されます。 そして上がってきたのは予想通り、2kgオーバーのアオリイカでした! (V字にイカを持ってる写真参照) 2kgクラスになると、合わせを入れた瞬間に竿がドスンッ!と止まります。 感覚的には海底にひっかかった感じです。そこからトルクのあるグイーングイーンという 引きが始まります。この引きが何ともたまりません。 この引きを味わうために、何度も海に通っているといっても過言ではありません。 「イカって魚みたいに引くの?」 と思っていらっしゃる方もおられるかもしれませんが、 海水と墨を噴出するジェット噴射は相当なものです。 この海底で繰り返されるジェット噴射に耐えると、めでたく釣り上げることが出来ます。 この時の合わせも非常に大切です。イカの場合、魚のようにビシッと合わせてしまうと 身切れしてしまうので、ゆっくりと、それでいて力を入れながらジワ〜っと合わせます。 昔から魚釣りをしている方は、どうしてもいつもの癖でビシッっと合わせを 入れてしまって、苦い経験をしたことがあるはずです。 このポイントでは、それ以後当たりが無く、場所移動となりました。 この日も天気予報に反して、朝から爆風!3m近いうねりがありました。 沖は相当荒れているので、丘寄りのポイントで再開です。 この頃から手がかじかんでしびれてきました。 アジを針に付けるときは海水が16℃近くあるので手が非常に暖かいのですが、 その後冷たい風にさらされて、一気に冷却されてしまうんです。 手がかじかむそんな中、沈黙が2時間ぐらい続いたころでしょうか。 2時間ぶり、久々のヒット! お客様がイカをかけています!慣れてくると、竿先の動きでイカか魚か大概 分かるようになってきます。ところが、今回はすぐに針が外れてしまいました。 慌てて仕掛けを再び底まで落とします。なぜかといいますと、餌のアジが残っていれば、 かなりの確立で再アタックしてきます。イカは痛覚が無いため、鋭い針に 刺さっても、ガンガン餌を求めてきます。 活性の上がったイカは非常に貪欲で、HITしたときは海底50mほどの深さから イカを釣り上げてくるのですが、群れの中の他のイカ達が、 釣り上げているイカが食いついたアジを目掛けて水面まで上がってくることもあります。 このときに仕掛けを投入すると、水面まで着いてきたイカがすぐ釣れます。 ご参考までに! さて、話を元に戻します。 底まで落とした仕掛けに、何と予想外の竿先をコツコツと叩く当たりが来ています。 三度目のコツコツで合わせを入れました。竿は満月です。しかし5秒後、 竿がパーン!と跳ね上がりました。ラインブレイクです。 しばらく当たりが無かった為、お客様は仕掛けを2,5号の細いタイプに 変更しており、糸がプッツリ切れてしまっていました。 どうも大型のヒラメだったようです。やっぱり逃がした魚ってデカイ(泣) しかしその直後!私にモヤモヤ〜っとした当たりがきました。 大きく合わせを入れると、イカのようなグイーングイーンという引きです。 私:。o0○( こ れ は 来 た な・・・!!) この時点で2kgオーバーのアオリイカを確信しました。 お客様が網を持ってすくいに来てくれます。 お客様:「俺が切られたヒラメちゃうんか?」 私  :「イカやと思う。ヒラメみたいに、竿先叩かんもん。」 お客様:「引かんのか?」 私  :「最初ちょっと引いて、後は重いだけで全然引かんのや。」 2人で水面を凝視・・・ 私  :「あ、上がってきた!でかいアオ・・・えぇ!!?」 何とそこに上がってきたのは65cmのヒラメでした。 贅沢な悩みなんですが、2kgオーバーのイカと確信していただけに、 かなりショックでした。しかしここでドラマがありました。 ヒラメをすくい上げたときに、アジを一匹吐き出しました。 針を外そうと、口の中を覗くと、なんともう一匹針のついたアジが入っています。 針を外してみると、なんとこの針は先ほど切られたお客様の針でした。 お客様の仕掛けを切った直後に、私の仕掛けにアタックしてきていたのです。 どうやら、喉にアジがかかったままの状態でもう一匹のアジを口に含んでいたため、 苦しくて暴れられなかったのでしょう。あんなにすんなり上がってきたヒラメは 初めてでした。 誰かが切られたり、ばらした時には絶好のチャンスだということが分かりました。(笑) お客様:「ほら見てみぃ!ワシが切られたヒラメやったやないか!」 私  :「仇は取ったで。(笑)」 お客様:「まぁ、仕方無いわの〜。2,5号では取れんわ〜。」 私  :「ヒラメって相当貪欲なんやなぁ〜。」 私の仕掛けは魚が来ても切られないように5号を使っていたため釣り上げることが 出来ました。ヒラメの歯は相当鋭く、口も拳が入るくらいに大きく開きます。 ヒラメ釣りには定説の【ヒラメ40】という言葉があります。 これはヒラメが最初にアジを噛み付いてから飲み込むまでの時間が40秒くらい かかるという意味です。しかし、そんな定説も大型のヒラメには通用しません。 一瞬で丸呑みです。40秒も待っていると飲み込まれてしまって、糸が鋭い歯に こすれて、一瞬で切れてしまいます。逆に相手のサイズを予想して、 いつ合わせをいれるのか?これがヒラメ釣りの醍醐味です。合わせが早すぎると アジの胴体に噛み付いているだけでスッポ抜けてしまいます。(泣) それからまたしばらくの間、当たりが遠のいていたので、私は竿を片手に、反対の手で パンをかじっていました。当日は朝から夕方まで船に乗っていますが、特に食事休憩は なく、各個人が好きな時に立ったまま釣りをしながら食べてます。 パンをかじっていると、竿先を一気に水中に引っ張り込む猛烈なあたりが来ました。 不思議とこんな時にかぎって大型のあたりが来ちゃうんです。まるで片手でパンを かじってるから竿先にあまり集中してないのを知っているかのように・・・。 完全に相手に主導権を握られてしまいました。合わせをいれるどころか、左手で竿を 持ち上げるのが精一杯でした。かなり激しく抵抗しています。私も負けじと頑張った のですが、二度目の突っ込みに耐えている時に、パーンと竿先が跳ね上がりました。 そうです、もうお分かりですね。ラインブレイクです。(大泣) 回収してみると5号のハリスがプッツリ切られていました。 残念ながらこの魚の仇は誰にもとってもらえませんでした。 ここで、当たりが少ないために、水深80m付近のポイントに移動しました。 沢山釣らせる船頭さんに共通したことなのですが、ポイントに見切りをつけて 移動するのが非常に早いです。私は電動リールを使っているので問題無いのですが、 手で巻いている人は80mの回収を繰り返さなければいけないので、結構体力を 使います。深場にもアオリが居ないと判断し、再び丘寄りのポイントに戻りました。 するとさっそくアオリイカHITです!さすがは船頭さん!私にもモヤッとした当たり。 しかしここで、先ほど魚に主導権を握られてしまっていたので反射的に 瞬殺電撃フッキングを入れてしまいました。大失敗です。 イカに合わせを入れた瞬間、重みは感じたのですが、ブチッという身切れの感触が 伝わってきました。慌てて仕掛けを底まで落として反応を待ちましたが、 再アタックはしてきませんでした。回収してみると案の定、掛け針には、 イカの触腕がひっついていました。悔しいので、その触腕をそのまま生で食べていると、 触腕を奪われたイカの怨念がうつっていたのか、私の口の中で吸盤が張り付きまわり、 窒息しそうになってしまいました。 私 :「うご・・・もご・・・(モグモグ)ご・・・」 請川:「お、引いてる!」 そうして私が生死をさまよっている中、隣で釣っていた請川君にアオリイカHITです。 私は怨念吸盤と戦いながら網を構えます。 私 :「さっき俺に来とったアオリちゃうん?(モグモグ)」 請川:「またそんなこと言うてぇ〜。自分の数を増やそうとしてるでしょ〜(笑)。」 私 :「俺にきとったアオリやったら、まぁまぁ大きいで。」 請川:「結構重いです。でもこれは僕のアオリイカです(キッパリ)」 すくい上げてみると、1kgオーバーのアオリイカでした。 私 :「ブログ用に写真撮ってやるけん、イカ持ってみ。」 請川:「どこをどうやって持つんですか?」 私 :「その2本だけ長い触腕があるやろ。その2本を握って持つんや。」 請川:「触腕がちぎれて一本無いんですけど・・・」 私 :「え!ほらみてみぃ〜!俺のアオリイカやないか〜!」 請川:「こんなことあるんですねぇ〜。でもこれは僕のアオリイカです(キッパリ)」 仇を討った後は、見事に返り討ちに合いました。 上の写真にあるように、触腕が一本無いためにV持ちが出来ず、首根っこを押さえる ような感じで握っているのが、このイカでした。マンガのような話が2度もありましたが、 確実に言えることは、誰かがバラした後は、相当熱いです! 結局当日の釣果は、 アオリイカ11杯(2kgオーバー3杯含む) ヒラメ3枚 マトウダイ4枚 ガシラ1匹 でした。 予想通り数は出ませんでしたが、目標の2kgオーバーをゲットしたので、今回で 日和佐の遠征は終わりです。これからは地元でマダイを狙いに行き、 ゴールデンウィーク明け頃から地元でのアオリイカのヤエン釣りと島根県への 根魚ジギングを予定しています。 次回も釣って釣って釣りまくります!
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