さよならするのはつらいけど
テントサイトに戻ると
辺りはすっかり世界は色を
黄金色の世界を取り戻していた。
朝日を見ず、お寝坊を選択した
もう1人の友人からの差し入れは

お手製ホットドッグだった。
既に私の分も含め調理してくれていた。
ありがたい。
私はカップのワンタンのスープカレーを
彼らに届けた。見た目に反しスパイシーで本格的。
冷え切った胃袋が熱を帯び、
“いま生きているということ
いのちということ”
を知覚した。
朝から谷川俊太郎の詩ごと
胃袋の中に流し込んだ。
…

あっという間にチェックアウトの時が来る。
それはドリフを見ていてエンディング曲になる
あのときの虚無感に似ている。ビバノンノン。
…
友人たちと別れを告げ、
帰りの車内では、XGのJYURINの“PS 118”
がドライブを最高の気分に盛り上げてくれた。
間違いなくHIPHOP好きに刺さるクオリティだし、
何よりタイトルネーミングが玄人センス。
歌詞の内容もまるで今回のブログとLINK
しているようで親近感が湧いた。
この電気自動車サクラにとって
最も得意分野はリスニング環境であることは
疑いようのない事実だ。
振動も騒音もなく、また密閉性が高いので
とにかくどんな走行シーンにおいても
絶対的音響空間が損なわれない。
軽自動車と言う狭義ともなれば尚更
たとえ用がなくとも
ずっと走っていたいと思える
リスニングルームだと思う。
すっかり私の相棒となった。

探求するあまり、自分で社外スピーカー、ツィーターの追加、そして床下にサブウーファーまで取り付けた。



