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2025/06/23 11:23

電気自動車のススメ 其の一 基礎充電

中の人がモデルチェンジしました船長です。

日産が一番に取り組んでいる車と言えば電気モーター駆動車(Electric Vehicle)になります。電気自動車のリーフやサクラ、エンジン発電式のe-POWERセレナ、ノート、オーラなどがそれに当たります。駆動輪を電気モーターのみで動かすことが特徴です。 

その中でも、排気ガスを一切出さない完全電気の電気自動車BEV(Battery Electric Vehicle)のことを大航海時代を生きてきた船長が説明しようと思います。船長の愛車もサクラです。
 
一から十まで説明しますと来年になってしまいそうなので、今回は家庭での充電に絞っていこうと思います。

電気自動車を運用する上で一番基本になるのが自宅車庫など定置場所での普通充電です。基礎充電とも呼ばれます。


サクラの普通充電の様子です。

子供の頃に理科を頑張って勉強した方々には簡単に思えるかも知れませんが、船長は筋金入りの文系育ちです。仕組みを理解する為にリーフのデビュー当時から頑張って覚えました。

やり方はスマートフォンを充電するのと同じです。専用コンセントを車の充電口に刺せば完了です。簡単ですね。

充電の速さは充電器の規格で決まります。初代リーフのデビュー当時に登場した一番オーソドックスな3kwhタイプが有名です。最近はそれを2本束ねる形の6kwhも増えてますね。


充電の早い6kwhタイプがこちらです。

このファーレ金沢店には全部で5本の普通充電器が設置されています。新車へ充電したり、試乗車、社有車に充電をする為に使っています。船長のサクラもたまに充電しています。満充電になると勝手に充電を停止しますので、電気のムダもありません。

この普通充電器が一時間あたりに充電出来る電気量は理科で習った計算を使って求めることが出来ます。
電圧(家庭は100V又は200V)×電流(家庭は最大15A)=電力量 1500w又は3000w、1000wが1kwなので1.5kw又は3kwが充電出来ることになります。
更に高性能タイプは3kwを2本束ねて最大6kwが可能と言った感じです。
日本の電圧を基に設計されていますので、海外では異なっていると思いますが文系の船長では良く分かりません。

充電に必要な時間は、充電したい電気自動車の電池容量で決まります。
軽電気自動車のサクラを例に取ると電池容量が20kwhです。50%まで減った位から普通充電器に繋ぐ場合は、20kwhの50%にあたる10kwhを充電したいので、計算は10kwh÷3kwh=3時間33分。3時間半で満タンになります。計算も思ったより簡単ですね。
実際にはサクラの受電能力は200V×14.5Aなので2.9kwhしかありません。10kwh÷2.9kwhになります。

では、日産で一番電池の大きいアリアB9の90kwh電池を半分の50%から充電するとどうなるのでしょうか。
この場合、アリアに充電したい電気の容量は90kwh×50%=45kwhとなります。サクラの満タン2台半分です。凄いですね。
普通充電器の性能は上限が決まっていますので、サクラの時と同じ様に45kwh÷3kwh=15時間と計算出来ます。更にアリアは2本束ねた6kwh充電器に繋げば、3kwh充電器の半分にあたる7時間半に縮めることも可能です。

この様に普通充電器は繋いだ時間の分だけ安定的に充電を出来ることが特徴です。

アリアの方が電池が大きいので、満充電までの時間は掛かりますが、一時間当たりに充電出来る電気量はサクラと同じです。これはガソリン車でもガソリンタンクの大きい車は満タンにするまで給油時間が掛かるのと同じですね。

これが電気自動車の普通充電の基本になります。



車体に接続するコネクターはこんな感じで簡単に抜き差し出来ます。



サクラの場合は充電ポート上側が普通充電用、下側が急速充電用になります。

ご自身の車が将来電気自動車になったらどんな運用方法になるのか。気になる方は、今お使いの車が一日ご自宅の車庫に何時間止まっているかを調べてみてください。
その止まっている時間×3kwhが電池を充電を出来る電気量になります。
一日に使う分の電気を夜の内に充電出来るのが理想です。このサイクルが当てはまる方は不自由さを感じることなく電気自動車をお使いになれると思います。
またの機会に触れようと思いますが、電気自動車にもガソリン車の燃費に相当するものがあります。電費と言う方が正しいですね。
この電費に電池容量を掛け算すると後続可能距離が算出出来ます。
ガソリン車とは燃費の特性が違いますので、機会があればお話ししようと思います。

今の日本では電気の引かれていない地域は無いと思います。つまり、どんな山の中でも離島でも電気さえ来ていれば電気自動車を走らせることが可能です。

理屈上は石油を載せたタンカーが来れない僻地でも、風力発電や地熱発電、太陽光発電などで発電出来れば電気自動車は動きます。自給自足可能で夢が有りますね。

実際にはもっと色々なケースが想定されると思いますので、ご興味がある方はぜひお問い合わせください。テストモニター用の車両も用意がございます。

では、また次回にお会いしましょう。
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