4

2026/08/22 07:20

I LOVE NISSAN 江東 No110

🔳函館どっく

8月12日

「うっ」

口に水が入ったような感覚で目が覚めた。

一瞬、自分が何処にいるのか分からない。

バスタブの横で カーテンを抱きしめてました。

時間を巻き戻すように、記憶を探す。

そうだった。

台風の中を16時間、一睡もせずオートバイで走り、大間港に着いた。

帰省と観光で混雑するフェリーの中で、何とか横になれる場所を確保した。

けれど、後から乗船した ご婦人に、その場所を譲った。

結局、33時間の完徹となった。

缶コーヒーで眠気を紛らわせながら、函館港に着く。

そして、港から一番近い 空いているホテルを予約した。

冷え切った身体を温めようと、バスタブの蛇口を開けた。

そこで、記憶が途切れている。

時計を見ると、3時間が過ぎていた。

どうやら私は、気を失っていたらしい。

鉛のように身体が重たい。

1時間プールで泳ぐと、微熱が出ることがある。

今回は、それの16倍だった。

それでも、何とか身体を起こしてストレッチをする。

「よし、まだ動けそうだ」

そう思った。


「この街を散歩してみよう」

ホテルの前から路面電車に乗る。

行き先を見ると、

「函館どっく」

路面電車は、ゆっくりと走る。

ガタン、ゴトン。

乗っていたお客さんは、ほとんどが繁華街で降りていった。

気がつくと車内には私一人。

右には港。

左には函館山。

ガタン、ゴトン。

終点の函館どっくに着いた。


目の前に神社がある。

手を合わせて、これから旅に出る人の安全を祈る。


知らない街の路面電車は重宝する。

たとえ迷っても、線路沿いに歩けば帰れる。

港の風が気持ちいい。

さっきまで、台風の中を走っていた。

身体はまだ重い。

それでも不思議と歩ける。


旅に出ると、いつも思う。

目的地に着くことだけが 旅ではない。

知らない街で、知らない路面電車に乗る。

終点まで行ってみる。

そして、そこで出会った神社で、誰かの旅の無事を祈る。

そんな時間も旅なのだと思う。


函館どっく。

そこには、特別な観光名所があったわけではない。

ただ、路面電車の終点だった。

函館の街を歩く。

昨夜までの嵐が嘘のように街は静かだ。


一人旅で見た景色を、誰かに見てもらいたいと思うことがある。
facebook
はてブ
お気に入りに追加

日産東京販売株式会社

江東店

住所:東京都江東区南砂6-6-2

電話:03-3646-9171

営業時間:

販売:10:00〜18:00
サービス:10:00〜18:00

  • 今月の休業日:
  • 販売: 4日 5日 12日 13日 14日 15日 16日 17日 18日 19日 25日 26日
  • サービス: 4日 5日 12日 13日 14日 15日 16日 17日 18日 19日 25日 26日
新車 中古車 サービス アイコンの説明
アクセスマップ