相模原南橋本店のSORAです!!
今回は、初挑戦!
ショートストーリーでいってみます!
#静かに貴方は微笑んだ・・・

私が飲み物でも飲もうかと車を道の端に寄せた時、携帯が鳴ったのは偶然だったのか、何かの歯車が回りだすキッカケだったのか、その時はあまり意識していなかった。
しかし、今振り返れば、後者だったように思える。
「もしもし?」
私が電話に出ると、懐かしい声がした。
「あ、久しぶり。今少し話せるかな?」
電話の向こうの懐かしい声は、私が何年か前にピリオドを打った記憶を呼び起こした。
「あの日以来だよね」
あの日とはおそらく、何年か前に最後に言葉を交わした雨の日のことだろう。
「あの日以来・・・、そうだね。車を少し落ち着いて止められる場所に移動して掛けなおすから」
私がそう言うと、彼女は「分かった」と言って電話を切った。

私は近くの公園に車を寄せて、先程の着信記録の番号に電話を掛けた。
「ごめん、待たせたね」
「大丈夫。貴方に待たされるのは慣れっこだから」
私が詫びると、彼女はそう言ってクスッと笑った。
「ところでさ、何で私が貴方にまた電話なんかしたと思う?」
私は分からないと言う代わりに黙っていた。
「それはね、・・・報告が、あってね」
彼女が次に言うことが、もう私には分かった気がした。
「結婚するの。一応、言っておこうと思って」
ほら。予想は裏切られることなく、彼女はためらいがちに言った。
私はそれを聞いて、何故複雑な気持ちになるのか、それが自分で理解できなかった。

私はメーターに目を落としていたことに気付くまで、数分かかったような記憶がある。
「あの、もしもし?」
「あ、ごめん。おめでとう。でも報告なんかしなくてよかったのに」
私は少し動揺していた。
返した言葉が感じ悪くなってしまったのではないかと、少し心配になった。
「ありがとう。そう言って祝ってくれるのが貴方のいいところ。変わってないね」
私は沈黙してしまった。
あの雨の日にピリオドを打ったはずの記憶が、私の言葉を詰まらせていた。
「あの日、すれ違ったままだったから。気になっていて。貴方は私が結婚するって言ったらなんて言うだろう?って」

その言葉を聞きながら、特に意識したわけではないが、私は運転席のミラーに目をやった。
すると、・・・
「なんで?」
私の目に映ったのは、あの雨の日以来の彼女の姿だった。
「もっと早く気付くと思ったけど、そういうところもやっぱり貴方は変わってない」
電話越しの懐かしさが驚きに変わった。
私は電話を切って車を降りた。
「なんでここに?」
私は隠せないほどに動揺していた。
「会いにきたから。すれ違ったままで、他の人となんて無理よ」
「じゃあ結婚ていうのは?」
「嘘。貴方が変わってないか確かめようと思って、ちょっと意地悪したの。ごめんね」
私は頭の中がごちゃごちゃになった。
しかし、それでも、これだけは言えてよかったと思う。
「また始められるかな?」
すると、彼女は笑顔で言った。
「ええ、もちろん」

私は彼女を助手席に乗せて、家まで送り届けた。
「前はもっとマフラー換えたりうるさい車だったけど、この車は静かで乗り心地もいいね」
「前より少し変わったところだよ」
私がそう言うと、彼女は微笑みながら言った。
「そういう変化なら大歓迎」
その笑顔を見ながら、私の中で止まっていた歯車は、また静かに回りだした。
と、いうわけで、リーフを題材にショートストーリーにしてみました。
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