
明石店ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
井Zです。
今日は、タイヤの話です。
タイヤは、黒い。
光の届かないところでは、
黒は、ほとんど何も語りません。
けれど、毎日見ていると、
黒にも、わずかな違いがあることに気づきます。
生まれたばかりの黒。
長い時間を過ごした黒。
雨を吸い込んだような黒。
そして、周囲の色まで、少しずつ失わせていく黒。
タイヤは、クルマと路面が触れる、
たった四か所の接点です。
走る。
曲がる。
止まる。
そのすべてが、
この小さな接点に委ねられています。
タイヤは、何も言いません。
空気が減っても。
溝が浅くなっても。
細いひびが、表面に現れても。
ただ、そこにあります。
黒という色は、不思議です。
ひとつの黒があるだけなら、
それは、ただの黒です。
けれど、そこに別の黒が重なると、
境目がわからなくなることがあります。
ある日、雨が降ります。
いつもの道です。
見慣れた景色です。
それなのに、
ほんの少し、世界の手触りが変わることがあります。
タイヤの溝は、水を逃がすためにあります。
残り溝。
ひび割れ。
空気圧。
ときどき、確かめてあげてください。
見えにくいものほど、
そこにあることを、忘れないように。
井Zも、ときどき見ています。
黒いものを。
それでは、また。



